

前職は大手電機メーカー系のソフトウェア開発会社。組込み機器向けのGUIシステムのプラットフォーム開発、携帯電話向け文字入力システムのプラットフォーム開発の二つを担当しました。初めての開発は、新卒で入社したばかりの私には、本当に大変でしたが、私が担当した携帯電話を使っている方を電車で発見して、とても嬉しく感じました。それが研究開発の成果が最終製品になってお客様の手に渡ること、最終製品開発の醍醐味を知った最初の体験です。
携帯電話開発に携わる中でその面白さにのめりこんでいきました。このパーソナルな通信手段を家庭環境と結びつけることができないだろうか?家庭で常時接続している家電は何があるかと考える過程でテレビに着目しました。携帯電話とテレビで世界トップクラスのシェアを持つサムスンなら、個人と家庭が結びついた社会を実現できるのではないかと考えました。
デジタルテレビのデータ放送用ブラウザ開発を手掛けています。自分が開発したソフトが組み込まれた製品をお客様が選んで下さることが、私にとって一番うれしい瞬間です。今回のデジタルテレビは世界中で販売されることになります。遠い海外に住む人々が私たちのデジタルテレビを見て笑ったり、泣いたりしている。そう考えると、ワクワクしてきます。製品への評価や売れ行きが非常に楽しみです。
日本、韓国、英国、ブラジル、中国、インドなどのエンジニアがそれぞれ得意とする分野を担当しながら開発を進めています。メールや、映像会議、電話などでやりとりし、時には相互に出張して、フェイスtoフェイスで話し合います。以前の会社は海外出張となると大変でしたが、サムスンの場合は、メイン機能が韓国にあるということもあり、韓国出張であれば3日前位に決まるようなケースもあります。ワールドワイドのビジネスが日常的に展開されています。
サムスンは設備投資に積極的であると言われています。主にそれは生産設備への投資ですが、私たちが研究開発に必要な機材も積極的にそろえています。私が入社してからは、放送局などのサービス提供者が利用するサーバを検証用サーバとして購入しました。個人の能力開発に関しては、業務に関係するものはもちろんですが、今後自分が成長したい分野のセミナーや学会にも積極的に参加できます。
目標は、パーソナルとホームを繋ぐという、入社時からのテーマを実現できるエンジニアになること。当研究所にはネットワークの専門集団もいますので、恵まれた環境にあるといえます。家電の上で新しいサービスや機能を実現していくわけですが、それが複雑な仕組みの上に成り立っていたとしても、使うお客様にとって、簡単に使っていただく必要があります。いつもユーザーの視点を忘れず、新しいアイデアを考え続けられる研究開発者でありたいと思います。