修士課程で光化学の研究をしていましたが、その延長線で材料メーカーに就職して、光化学材料を合成していました。入社してから気づいたのですが、材料は材料メーカーと同様にデバイスメーカーでも扱っています。次第にデバイスメーカーへの転職を考え始めました。
3つの理由があります。1つ目は、もっと製品の近くで材料開発に取り組みたかったから。世界的なデバイスメーカーを選択しました。2つ目はシンプルに面白そうな会社であると感じていました。有機ELなどのリーダーであり、製品開発のスピード感もある。アグレッシブな企業として興味がありました。3つ目は外資系企業であり、海外の研究者と一緒に働ける点。日本だけではなく、グローバルな環境で働けるサムスンに魅力を感じました。
蛍光体関連の研究開発を行っています。材料の配合により新たな機能を付与して製品へ適用するのが目的です。当たり前ですが、研究開発は試行錯誤の連続です。仮説をたてて進めていきますが、思い通りにいかないことも多いですね。理論だけでは上手くいきません。日ごろから常識では考えられないことにも敢えてトライするように心がけています。そんな中から新たな発見や成功の鍵が見つかることも意外と多いものです。今の職場にはそんなチャレンジを見守ってくれるよい雰囲気があります。
実際に海外のスタッフと仕事をすると、色々と発見があります。自分が常識と考えていたやり方が、日本だけの常識に過ぎなかったということもあります。世界と繋がった環境で働くことで逆に日本のことが見えてきました。日本と海外の良い部分を取り込んでいきたいと考えています。
ソウルで開かれたサムスングループの学会に参加しました。発表内容の広がり、深さを見てサムスンの研究開発への力の入れ具合を実感しました。サムスンでは世界中の研究開発者が活躍しています。そして、各国での人材交流も盛んです。もともと世界を大前提にした企業戦略を持つサムスングループ。人も製品も国際仕様なのです。
ディスプレイだけでなく、他分野にも興味があります。これまで開発してきた材料を応用していくことで色々と可能性が広がると感じています。一つの分野の専門家というより、多くの知見を複眼的に捉えながら研究開発を進めることができる、そんな研究開発者を目指しています。